このところ倉庫の整理にいそしんでいる。するととんと開けたことのない小さな作品の木箱がけっこうあって、一体なんの箱だろうと開けてみると、すっかり忘れていた未完の作品が出てきたり、見たとたん駄作とわかる作品がニョキッと顔を見せたりする。それら不要な作品はジャマなのでスタジオに持ち帰り、粉々に粉砕し、ゴミの袋に詰めて棄てた。最近そんなことばっかりやっている。しかしときにはハッとする傑作を見つけることもあって、下の写真はそのひとつ。小品ながら漆黒のフレームが美しく、全体的によくまとまっている。
このごろは、よもぎ色とでもいうのか、薄い黄みどり色の、明るい色調のフレームを取り付けることが多く、こんな真っ黒なフレームはもう10年以上つくっていない。だから特に新鮮に感じるのかも、である。
作品題名は「モンパルナス16」。
この作品は、ぼくのアートインボックス教室において初心者が最初につくる課題作だったことがあり、ぼくも見本としていくつかつくった。中でも特に出来のいい一品だ。
以前だったら即イエサブへ持っていき、自分の棚に並べただろうが、イエサブはもうない。かといってしまっておくのは勿体無いので、とりあえずGallery ICHIYOHに展示することに。
ちなみに値段は98,000円(税込)とした。格安です。
だれか嫁にもらってくれるひと、いないかなあ。
※Gallery ICHIYOH : 東京都北区中里3-23-22/入場料100円/午前10:00〜午後6:00/あらかじめメールでご予約の上おでかけください/連休中の5/4日と5日は休業とさせていただきます。
