「東家教室終了」

 2019年の4月に「自由が丘グリーンホール」でスタートした「東家制作教室」でしたが、それから約5年後の、今月の16日に、やっと作品が完成し、無事に最終回を迎えることができました。
 スタート時には21名のグループでしたが、途中から徐々に減り、最後はとうとう14名になってしまいました。期間中は先の見えないコロナ禍との戦いでもありましたし、いろいろな事情から人数が減るのは仕方がないことです。しかし、わたしとともに5年ものあいだ、講座を受け続けてくださった以下の14名の皆さん、長いこと本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。

 アサイジユンイチさん
 イッシキミヨコさん
 カトウヒトヒコさん
 カノウフミコさん
 キクイリケンジさん
 キシモトユウさん
 サトケンさん
 シライシカズヨシさん
 タケイアキコさん
 フジシタケンジさん
 ムカイウチュウさん
 モチズキヨウコさん
 アスマヒロシさん
 サトウコウサクさん

 全講座のトータルで50回、そのうちの49回までを自由が丘で行いましたが、作品の完成披露となる最終回だけはわたしの駒込スタジオで行い、終了後には、近所の居酒屋で、完成記念の打ち上げパーティーを実施いたしました。(下の写真)。

 
東家教室以外の過去の自由が丘教室のOB氏らも混ざった「東家完成記念/さよなら自由が丘教室パーティー」が、駒込の居酒屋「げんきまる」で開催されました。左から、シマノさん、アサイさん、サトケンさん、ユウさん、ウチュウさん、アキさん、ハガさん、タマノイさん、ホンダさん、イッシキさん、ヒトヒコさん、フジシタさん、スズキさん、サトウコウサクさんの皆さんでした。

「Yamamotoさんの自転車」

 Masayuki Yamamoto という方がスクラッチビルドで模型の自転車(1/12)を作っていることは以前からFacebookで知っていた。
 むかし元気なころ、小生も一度それにトライしたことがあった。このときは、まずは車輪からはじめようと、エッチング加工でのリムとスポークに挑戦せんと、実際それ用のエッチング部品を発注したこともあった。しかしその後見事に挫折し、それっきりになっている。
 そんな失敗者の自分から見るとYamamotoさんの自転車はとんでもなくパーフェクトで、しなやかで、美しい。あとでぜひ彼のFacebookページで、じっくりそれら彼の自転車をご鑑賞いただきたい。
 そのYamamoto氏が、先日有楽町で開催された作品展の会場にひょっこりお見えになり、ギョギョギョとなった。
 氏とはこのとき初対面だったが、顔は知っていたのですぐにわかった。わざわざ越谷からおいでいただいたらしい。わたしより10歳ほどお若く、長年機械加工系の工場にお勤めになっているので、一部の自転車部品を、職場の機械を利用して作ることも、たまにはあった、等々の、おもしろいはなしをいっぱい聞かせてくれた。
 最後に、持ってきた自転車を見せてくれた。
 昭和レトロ風の黒い実用車と、現代風ロードバイクの2車だったが、写真にインパクトが感じられる前者のみを下に掲載した。
「タイヤはどうやってつくったの?」って聞いたら「ぴったりのゴムの輪っかが偶然あって、それを加工してつくったんだ…」という。
「へえ〜」
 と、このときは適当に相槌を打ったものの、いまいちよくわからなかった。
 こんど一杯やりながら、さらに突っ込んだはなしを聞きたいものである。
 Yamamotoさん、ご来場ありがとう!

写真はむかしつくった実用車だそうだ。最近は主にロードバイクをつくっているらしい。「売ってるんですか?」と質問したところ、注文を受けてから制作し、一台30万円ぐらいで売っているそうです。購入希望者は直接Yamamoto氏までお問い合わせください。

「さかつうさんのこと」

 有楽町で開催中だった「はがいちよう&渋谷クラフト倶楽部展」は一昨日無事終了いたしました。ご来場いただいた多くのみなさまに、心より御礼を申し上げます。
 実はこの作品展と時を同じくして、巣鴨のさかつうギャラリーでは、「はがいちようのミニチュアコレクション」と銘打った、はがグッズのスペシャル展示がおこなわれていたのです。もちろんそのことは、知ってはいたのですが、小生は有楽町に手一杯で、巣鴨へは一度も顔出しできず、宣伝もできず、さかつうさん、本当にゴメンなさい。
 そこで有楽町展が終わった本日、あわてて巣鴨へ顔出ししたところ、店主のサカモトさんはイヤな顔ひとつせず、優しく迎えてくれました。しかも、本来ならば3日に終了しているハズのはが展示が、本日もまだ続いていたので、ギリギリセーフでそれを見ることができました。
 お尋ねしたところ「染め液が売り切れた」とのことなので、さっそくあした補給するつもり。それと、オイルステインなども一通り揃えておくつもりなので、スペシャル展示が終わったあとも、それらはがグッズは、巣鴨のさかつうさんでお求めになるようお願いいたします。

秋葉原のホビーショップ「イエローサブマリン」のフロアーに、以前より設置してあった、はがグッズ専門の、「はがいちようのミニチュアコレクション」というショーケースが、去年の暮れになくなってしまいました。そこに並べてあった商品の一部が、いま巣鴨のさかつうさんにあります。
https://sakatsu.jp
 

「有楽町展3日目」

 展の3日目が終了。
 そんなに大人数ではないが、毎日コンスタントに客が入ってくる。たまたま通りかかったとおっしゃる方、インスタで情報を得たという方、近所の骨董屋(?)にススメられたという方。友達に聞いてきた方、等々、いろいろな方々が毎日やってくる。
 本日は昼ごろ、ドールハウス作家のシックスカートさん御一行がゾロゾロっとお見えになり、結構長いことご鑑賞いただいた。それからしばらくたってシックさんのお友達である映画俳優のトッツィーさんも来てくれた。その又あとは人形作家の小峰さん御一行や、途中でチラッとグミちゃんも。
 やがて夕方の6時になり、そろそろ帰ろうかと駅に向かっていると、雑誌「月刊トレイン」が取材に見えるという電話があって、急遽駅から戻って挨拶すると、トレインの平野編集長から開口一番
 「腰の調子はいかがですか?」
 と、問われた。
 なんでそんなことを知っているのかと尋ねると、なんと彼は当欄の読者なのだそうだ。いゃぁ、マイッタ、マイッタ。
 ちなみにきょう一番驚いたのはHという初老の紳士。白髪の肢体を本革のコートで包んだ、いかにもオシャレなその紳士は、矢継ぎ早に色々な質問をしてきた。これ、小物もぜんぶ自分で作ったの?‥や、 フレームは‥?、 などなど。
 あとでわかったが、そのかたは、ややアートインボックスに似た別ジャンルの作品を作っている造形作家で、自分で作ったというたくさんの作品を、スマホで見せてくれた。
 聞くとわたしと同い年だそうだ。
 そして
 「どちらにお住まいですか?」
 と尋ねると
 「田端です」
 だって。
 「えーーーーーーっ!!!」
 である。

40数年来のお友達・中野啓子さんと。初回から毎回彼女は必ず来てくれる。
有楽町展は3月2日午後6時閉場です。

「いよいよオープン!」

 今度の日曜日、2月25日(日)から、いよいよ有楽町の東京交通会館において作品展・正式名称「はがいちよう&渋谷クラフト倶楽部作品展」がスタートします。期間中は自宅ギャラリーに展示中の作品も含めて会場へ運びますので、その間「Gallery ICHIYOH」は閉館となります。再開は3月10日ごろを予定しておりますが、はっきりとした日程については改めてまたお知らせいたします。
 さて初日の日曜日(25日)ですが、この日は朝から搬入です。
 朝7時「日本レンタカー池袋東口営業所」で助っ人の「山ちゃん」と待ち合わせて、営業所で一番でかいトラック「2トンロング・アルミ板・パワーリフト付き」を借り、会場である有楽町まで作品及び什器の類を運びます。有楽町での荷下ろしや会場での飾り付け作業は「渋谷クラフト倶楽部」のメンバー十数名が手伝ってくれますが、なにせオープン(午後1時)までは時間がありません。みんな駆けずり回っての大忙しです。
 そんな訳でして、オープンのころになると、後期高齢者であるわたしはヘトヘトに疲れ果て、持病の腰痛が最高潮に達してしまいますので、ここで一旦自宅(駒込)へ戻り、しばしのブレイクタイムをとらせていただきます。ですから初日オープンからしばらくのあいだ、わたしは不在となります。どうかご容赦ください。そして夕方以降、必ず会場へ顔を出しますので、よろしくご来場のほどお願い申し上げます。
 —–日程等の詳細は写真の下に。

第17回: はがいちよう&渋谷クラフト倶楽部作品展/ 2024年2月25日(日)から3月2日(土)まで/午前11時オープン・午後8時クローズ/ただし初日は午後1時オープン/最終日は午後6時クローズ/会場: 東京交通会館B1F「ゴールドサロン」/電話: 03-3215-7933(期間内会場直通)/入場無料

「ペンギン作品のこと」

 もうずっと前から教室の課題作として制作中だった新しいペンギン作品(ペンギン兵が立つ酒場-②)が、去年の春一応完成した。ところがこれは本体のみの完成で、アートインボックス作品特有のフレームは、まだ付けていなかった。いわば剥き出しの状態で完成し、それをそのまま長いことスタジオの片隅に放置していた。 
 ところが今月末から有楽町で作品展が始まるという。
 わたしもドッサリ作品を出さなきゃならんのだが、少しは新作もなけりゃあまずい。ということで、急遽この作品にフレームを取り付けることにし、当時の生徒に声がけしたところ、2名が賛同し、参加を表明したので、2月4日に一回だけの「フレーム制作講座」を実施。これでやっとフレームを付けることができ、こうして作品は、完全に完成した。
 振り返れば本作の第一回目の講座が2018年4月だったので、完成までに6年を要したことになる。途中で突然コロナ禍に襲われたりもした、長い長い旅路だった。
 フレームをつくったあと、運搬収納用木箱もすでに作り終えているので、25日からの有楽町展会場にバッチリ「新作」として運びこみ、初展示するつもりだ。
 ところで、多数のペンギンたちが登場する本作は明らかにドールハウス=人形の家ではありません。パリの酒場の模型でも、ペンギンのミニチュアでもありません。言わばただのメルヘンです。大人のメルヘンです。
 ——乞うご期待を

題名だが、前作が「ペンギン兵が立つ酒場」だったので、本作は「ペンギン兵が立つ酒場-②」あたりが、普通に考えれば、順当と思われる。だがそれでは平凡過ぎるので「新・ペンギン酒場」はどうか、や「夜のペンギン酒場」は、とか、あるいは「真夜中のペンギン居酒屋」なんて案も捨てがたく、今いろいろと悩んでいる。

「有楽町の作品展」

 今月の25日からJR山手線・有楽町駅前にある東京交通会館において、下記要綱により、作品展を開催いたします。

 Title: 第17回「はがいちよう&渋谷クラフト倶楽部作品展」
 Date: 2024年2月25日(日)から3月2日(土)まで。
    *午前11時オープン・午後8時クローズ
    *ただし初日は午後1時開場。最終日は午後6時閉場です。
 Location: 東京交通会館B1F「ゴールドサロン」
 Telephone: 03-3215-7933(期間内会場直通)
 Admission: 入場無料

 本展は「渋谷クラフト倶楽部」のみなさんと、わたしとの合同作品展です。会場全体の約半分を倶楽部のみなさんが使い、残りの半分をはが展スペース(下の写真)として使います。
 わたしは期間中毎日会場へ出かけるつもりです。
 ——ぜひご来場ください。

写真は2022年に開催された第16回展におけるはが展会場の様子です。
ちなみに「渋谷クラフト倶楽部」とは、わたしの工作教室が渋谷にあった時代に結成された生徒と生徒OB氏らの集まりです。結成後は彼らによって自主的に運営され、この度はそんな倶楽部のみなさんからのご招待によって、はが展スペースが設けられることになったのです。