「本のこと」

 1995年に「1/80木造機関庫制作記」という本を書いた。この本は(株)東京中央出版というところで2000部印刷したが、もうほとんど在庫が残っていない。しかしそのあとに発売された、内容がまったくおなじ「しぶ〜い木造機関庫をつくる」という電子本が、現在、Ebook Japan から発売中だ。
 https://ebookjapan.yahoo.co.jp/books/100330/A000001084/
 上の本を書いた翌年、わたしは「続・木造機関庫制作記/雲の上から届いた便り」という続編もつづけて書いた。しかし、こっちの本はどこも印刷してくれず、しょーがないので一冊づつ手作りの和綴じ本にして、作品展の会場や、イエサブの棚などで細々と売っていた。だがそれもいつしかなくなって20年が経った先月、元生徒ユウさんから写真(下)のようなサンプル本が届いた。
 おお、これは正に、むかしわたしが書いた本ではないか!!
 ユウさんはここ数年たくさんの私製本をつくってくれている。当サイト・インフォメーションに掲載されている「1/80 消防署をつくる」や「しぷ〜い町工場をつくる/午後の鹿骨」や「メイキング・モデル・オブ・ザ・トキワ荘」等々。
 実は今年の8月ごろ、わたしは非常にヒマだったので、むかし書いた数冊の本を、ポツポツPCで文字起こしし、ユウさんの元へデータを送ったことがあったのだ。
 そして
「書籍化は、いつでもいいから‥」
 と、言ったきり、そのことはすっかり忘れていた。
 忘れてから2ヶ月、ある日突然本が届いた。
 つづけて先週の日曜日には、今度は当人(ユウさん)が、打ち合わせのためにやってきて、やれ「表紙のガラが違う」だとか、「この写真はいらない」など、いくつかの細かな点が話し合われ、もう一度サンプルを印刷することになった。
 ユウさん、いろいろとありがとう!!
 おかげで古い本が一冊よみがえるかも、です。
 そのときには改めてまたお知らせいたします。
 乞うご期待を‥。

「木津展」

 東京藝術大学油絵科・木津文哉教授の、「退任記念展/錯視の表情」という作品展に行ってきました。会場は東京芸大本館地下2階の大学美術館。
 https://museum.geidai.ac.jp/exhibit/2024/11/kizu.html

 優に200坪はあると思われる広大な会場に大小合わせて100点近くの木津作品が整然とならび、見応え十分。よくまあこれほどの作品群を生み出したものだと、木津先生のパワーに圧倒された。
 先生はむかしからわれわれのクラブ(渋谷クラフト倶楽部)に親しく接してくださり、会合の折には気さくに「講演」(例えば草木の作り方の説明など)、を引き受けてくださったり、また生徒展の折には出品作一品一品についての寸評をお書きいただいたりもした。そしてまた、あるときは、なんとご自分の作品を、われわれの作品展に出品されたこともあった。
 そんな木津先生も今年65歳。「退任記念展」ということは、教授を定年退職されるのだろうか‥。と、なると、今後こんな大規模な木津展はもう見られないのかもしれない。
 みなさんもぜひお出かけください。
 12月1日(日曜日)までです。

「TH誌/創刊100号」

 トーキングヘッズ叢書(TH誌)第100号/特集「いとしの人でなし」が先日発売になった。
 100号達成おめでとう!!!
 雑誌が売れないといわれるこの時代に100号達成したなんて、金メダル級の偉業だと思う。年4回発行したとして25年つづいたことになる。(ビシッと文字がたくさん詰まった読みごたえ十分な雑誌です。アマゾンでも扱っていますので、読み物好きのみなさん、ぜひお求めください。)
 わたしはこの雑誌の創刊55号から「はがいちようの世界」という連載コラム的ページを担当させていただき、毎回いろいろな作品を、数枚の写真と短い記事によって紹介している。今回は連載その46。片面1ページの小さなコーナーながら、ネタ探しには毎回苦労している。一度書いたエピソードをふたたび書くわけにはいかないし、一度紹介した作品をふたたび紹介することもできず、正直46回目ともなると、もうあんまり書くことが残っていない。
 掲載誌は毎号送ってくれるので、手元には過去に担当し執筆した全46冊がズラッとならべてあり、いちいちそれらを見比べながら、毎号新しい記事を捻り出している。
 今号では「散髪屋チャーリー」を紹介させていただいた。

「トーキングヘッズ叢書vol.100」より

「忘年会のこと」

 渋谷クラフト倶楽部の山野さんが、今年の忘年会のことで相談に見えて、最近ボクの教室に加わった新しい生徒さんたちにも宣伝して欲しいとのことでした。
 下記がその要項です。新入生も歓迎です。
 どうかお気楽にご参加ください。

 渋谷クラフト倶楽部と芳賀教室の「2024年忘年会」を開催します。
 お誘い合わせの上お越しください。
 ●日時: 2024年12月15日(日)18:00〜20:00
 ●場所: 池袋・お好み焼き・もんじゃ「Na味(なみ)」
  https://www.hotpepper.jp/strJ000003337/map/
 ●会費: ¥5000
 参加希望の方は11/29(金)までに山野までご連絡ください。
 よろしくお願いします !
 渋谷クラフト倶楽部
 山野順一朗
 e-mail: yamano11ro@gmail.com
 080-5031-8945

 渋谷クラフト倶楽部はボクの教室の現役生徒とOBたちの集まりです。作品展の開催や勉強会、懇親会、見学会など、さまざまなクラブ活動を行っています。下の写真は、先週みんなで練馬の「ノエカフェ」(ドールハウスミュージアム)へ見学に行った時のものです。

ノエカフェで。

「作家さん3人組」

 昭和42年生まれのミニチュア作家3人組が、巣鴨の「さかつうギャラリー」で、今月2日から、「ミニチュア大好き昭和42年会/合同作品展」という、ミニチュアの作品展を開催中だ。
 その3人が、さかつうの社長(サカモトさん)と連れだって「ギャラリーICHIYO」を表敬訪問してくれた。
 みなさんご来場をありがとう!!
 下の写真、向かって左から、さかつうのサカモトさんに、ミニチュア作家のシミズ・トモミさん、カワダ・タカシさん、モウリ・ナオミさん、以上3人が作家の3人組で、そして一番右は四国のバンビーニさん。(ボケた写真でごめんなさい)。
 こんな訪問を受けちゃいますと、ついつれられて、さっそくわたしも、彼らの作品展を見に行ってきました。会場には、ガレージ、ロボット、カフェの3つのテーマで、三者三様の、ファンタスティクなミニチュア作品、(多分24分の1サイズ)が、小物も含め50点ほどならんでいました。
 オススメです。
 みなさんもいかがでしょうか‥。
 10日までです。
 合同作品展: https://sakatsu.jp/event/10724/

 なお、さかつうさんのレジ下には、ちょっとした「はが作品のコーナー」がありますので、おついでに、ぜひそちらもご覧になってください。

「目が点になる」

 今週は政局でしたね。
 みなさんご存知のように、日曜日に総選挙があって、自民党が大敗し、石破おろしの風が吹き荒れ、国会での首班指名をどうするのかと連日メディアが騒いでいる。
 これ、わたし、けっこう見てるんです。
 脊椎の手術で入院したのが8月末だったが、そのころは、今回の選挙の前提となる自民党の総裁選びのあれこれで大盛り上がりだった。やれキングメーカーの思惑がどうだとか、誰それの推薦人がまだ集まっていないなど、当時入院中だったわたしは、病院のベッドの上で毎日そんな政治系ユーチューブ番組ばっかりを見て過ごした。やがて退院してからは、しばらくは安静にしていろという医師からの忠告を良いことに、極力仕事はせず、相変わらず政治系番組ばっかり見ていた。するといつの間にか登場人物(つまり政治家)たちのキャラにもすっかり馴染んでしまい、ますます離れられなくなった。
 そして、一連のストーリーを断然おもしろくしているのは、なんといっても石破新総裁のあの強烈なキャラだろう。あの顔、あの目つき、あの喋り方、彼が登場するたびに目が点になり、つい画面に釘付けになってしまう。

石破茂自民党新総裁

「久しぶりのカトウさん」

 以前ここで生徒を募集した「火の見やぐら制作教室」の初回講座が今週の日曜日(10/20日)午後3時から、ぼくのスタジオでスタートした。
 参加者は以下の6名だった。

 サトウ・キョウコさん (女性・新人)
 マガラ・ヤストシさん (男性・元「孤独の世界教室」生徒)
 スズキ・カツヤさん (男性・元「孤独の世界教室」生徒)
 ナカジマ・ユウさん (女性・現「ブーランジェリー教室」生徒)
 オウ・コクさん (男性・元「午後の鹿骨教室」生徒)
 カトウ・ヒトヒコさん (男性・元「あづまや教室」生徒)

 最下段に名前のあるカトウ・ヒトヒコさんは、わざわざ四国から、前日の晩に東京入りし、参加したという熱い人。以前、彼は東京神楽坂のマンションに住み、ボクの教室へ通っていたが、この春、そのマンションを引き払い、いまは生まれ故郷である四国の新居浜に移り住んでいる。そしてこのたびは、この「火の見やぐら教室」へ参加するために、はるばる新居浜から、講座のたびに上京し、ガンバルつもりだそうだ。
 ヒエ〜 ガッツあるねえ。
 教室終了後、そのカトウ氏と近所の居酒屋へ。
 (あいにくそのときの写真を撮り忘れてしまい、代わりに、むかし彼と飲んだときの写真を掲載する。)

右がカトウさん