熊の髑髏(どくろ)ができた!

  できたといってもわたしがつくったわけではない。練馬のS.U氏(通称シゲちゃん)がつくったクマのドクロである。(以下つげ義春のマンガ「ねじ式」の映画化にまつわるなしです。8/8日、10/10日付けの当欄に先行記事がありますので、そちらから先にお読みください)。
  「ねじ式」冒頭からふたコマ目に、下のようなドクロが、写真とおなじように、流木に引っかかった状態で晒されている絵がある。ところがマンガに描かれたそのドクロは、顎(あご)から下の部分が欠落した「不完全なドクロ」なのだそうだ。なのでシゲちゃんは欠落部分を復活させた、顎や歯や牙もついた状態での「完全なドクロ」を、最初はつくっていた。
 わたしが見に行った時点では確かに顎がついていた。
 しかし原作の絵に顎はない。
 「顎はいらないよ‥」
 彼のスタジオで作品を見るなりわたしはそう言った。そのときシゲちゃんの心がキレたのかもしれない。わたしが帰ったあと、顎つきのドクロはコナゴナにたたき壊され(ツイッターに映像あり)、その一週間後に、今度は顎のない、マンガとおなじ「不完全なドクロ」が完成した。
 さっそく監督(才谷氏)の元へ送ったところ「監督的にはOKのようです!」という、悪くないコメントを頂戴した。
 これにてねじ式一号作品の終了だ。
 次は「ダグラスDC-3」である。

ウエノ・シゲユキ氏作「骨と枝」(1/7)。ドクロは、真鍮製骨組みの上にエポキシ系樹脂を盛り、さらにその上に樹脂粘土(スカルピー)を盛って整形した。枝は本物の枝を利用して整形し、着色した。なおシゲちゃんは20年前からずっと「渋谷クラフト倶楽部」の会員です。

ブーランジェリー制作教室/生徒募集!

 コロナ禍以降すっかりダラケている。
 このままずーっとダラケ切っていたいのだが、ある有力な女性生徒氏から「はやくブーランジェリー制作教室をはじめてください!」という再三再四にわたるご要望(圧力?)を受けまして、重い腰を上げ、下記教室を始めることにいたします。

   ①ブーランジェリー(1/12)制作教室。
 ②初回開催日: 11/15日午前11時〜午後3時/はがスタジオにて。
 ———初回終了後に次回の開催日を決めます。
 ③受講料: 一回11,000円(消費税込み)
 ———木材支給。塗料や特殊素材は自己調達してください。
 ④希望者はお申し出を!

 日曜の昼間に開催する講座です。完成までに要する日数は、参加者の技量にもよりますので不明です。先着7名まで。早い者勝ち。
 ふるってご応募ください。

「ブーランジェリー/B」(1/12)

ねじ式のこと

 8月8日付け当欄で「ねじ式」における背景の制作に関して、ぼくの教室の生徒か、元生徒さんの中で、だれか手伝ってくれるひといませんかと募集したことがあった。(詳細は当日の記事をお読みください)。
 てっきりスルーされると思っていたこの募集に対し、なんと2名もの有志が名乗り出てくれた。渋クラ(渋谷クラフトクラブ)現会長であるJ.Y氏と、沼津のベンツ・ドライバーY.K氏のふたりだ。また、ぼくの生徒ではないが、練馬の造形師であるS.U氏も、必要に応じて手伝ってくれることになり、最強のメンバーが揃った。
 ちなみに「ねじ式」とは鬼才つげ義春氏の代表的漫画作品のタイトルである。
 現在この作品をストップモーションの人形劇として映画化するはなしが進んでいて、映像における人形以外の部分、つまり背景部分の制作を「はがさんに頼みたい‥」と、最初はそう言われていた。しかしわたしが固辞したため、今回はこの3人が汗を流すことになった。
 もうすでに‥‥
 ①渋クラ会長のJ.Y氏が漫画の図柄にあわせて機関車を改造中です。
 ②沼津のY.K氏が「今井商店」(古い店)の店先を研究中です。
 ③練馬のS.U氏が風化した熊の髑髏(ドクロ)を制作中です。
 ④加えて飛び入り参加のY.T氏がダグラスDC-3を制作中です。

 以上のように、すでにいろいろとつくりはじめてはいるが、まだひとつも仕上がってきていない。
 ——–追ってまたご報告いたします。

某月某日、某所にて、関係者一同によるパーティーがあった。わたしの隣はつげ義春氏のご長男、柘植庄助さんだ。庄助さんによると父(義春氏)は元気だが、もうマンガは書いていないとのこと。

Works Galleryを直しました

 当ホームページ「Works Gallery」(作品ギャラリー)のセクションを、このたびリノベーションし、おのおのの作品をじっくり眺められるように直しました。
 あとで是非チェックしてください。
 https://ichiyoh-haga.com/works.html
 1995年に最初の作品をつくってから25年。作品の数はそれほど多くはないが、作品の写真となると莫大な量がある。その中から各作品ごとに5枚か10枚かの優良写真を選び出して並べるという作業を、いつかやらねばならぬと考えていた。だがあちこちに散らばっている写真データを探すだけでもたいへんだ。探した写真一枚一枚を吟味するは更にたいへんで、なかなか手をつけられずにいた。
 そしたらこの4月に「なんたらかんたら宣言」とかいうものが発出され、それを境にすべての教室が自粛となり暇になった。それからというもの日ながパソコンにかじりつき、背中を丸めて、念願の写真選びに没頭する日々を得た。その約一ヶ月あまりの座りっぱなしの生活で、持病の腰痛がジリジリと悪化し、足の筋肉がペロンと落ちてしまったが、こうしてめでたく作品ギャラリーがアップされた姿をみると、やっぱり嬉しい。
 HP担当のテルミーさんありがとう。

ひと通り並べたが、まだまだ気に入らない写真がいっぱいある。そういった写真はおいおい撮り直しして、少しずつ入れ替えるしかあるまい。なお、そのうちプライスリスト(作品価格表)も、追加で掲載するつもりなので、乞うご期待を!!

おもしろい動画

「軌跡の向こう側」というタイトルのおもしろい動画がアップされたので、是非チェックしてください。
 https://www.youtube.com/watch?v=66SCoj0ZXJ0&t=15s
 けっこう長い(約35分)が、うまいこと編集されているので、最後まで飽きずに見られると思う。MCは荒深貞之さん。偶然にも彼がユーチューブで、ぼくの動画を発見し、このたび取材をお受けすることになった。(取材日は8月4日)。顔が見えないと絵にならぬので、ふたりともノーマスクでごめんなさい。

左が荒深さん。本業はキャスティングディレクター。「軌跡の向こう側」(荒深チャンネル)は最近はじめたばっかりで、わたしでふたり目だそう。これからも積極的に各界の人物を紹介していきたいとのこと。

Katoさんありがとう!!!

 「Katoさん、なにか書いてよ‥」
 と、常に本稿のネタに困っているぼくは、教室のあと、居酒屋で、Katoという生徒にたのんだ。ダメ元と考えて何度もたのんだ。そしたらある日、Katoさんから2本の短文が送られてきた。
 そのうちの一本を紹介する。
 —–以下Kato文。
 「いつもお世話になっております。先日は素晴らしい作品をお譲りいただき感謝しております。先生の教室に通うようになってから幾星霧(といっても1年ほどですが)、自分では技術も徐々に上がってきたと思っております。ただ先生から比べるとゴミみたいなものですので、かねてから先生の作品のひとつでも手元に置いておきたい、目標にしたいという思いがありまして、今回お譲りいただくことでようやく念願が叶いました。購入に際してはアートに対して気持ちいいくらい関心のない我が家の経理担当者の了解を取り付けるのがたいへんでしたが、なんとか上手くいきました。先生にもご心配をおかけしましたが、今のところ平穏無事でございます。我が家は息災でございます。経理担当者をどうやって丸め込んだかということと、いくらだったかということは、香り立つくらい生々しい話になりますのでどうか内密にお願いいたします。今回はどうもありがとうございました。」
 以上Kato文。
 文章というよりこれは手紙ですね。ブログで使ってください‥とのことなので、そのまま掲載しましたが、Katoさんがなにを、いくらで買ったのかがまったくわからないので、読後感は、いまいち微妙かもしれません。次に期待しましょう!
 ただKato家の財務大臣(経理担当者?)が実力者であるということは、非常によくわかりました。
 Katoさん、ありがとう!!!

左がKatoさん。8/2日付け当欄に「あるルーキーの偉業」という記事があるが、このときのルーキーがKatoさんだ。

「孤独の世界」終了

 孤独の世界制作教室の最終回がきのうやっと開かれた。やっとと言ったのはこのコロナ禍で自粛に次ぐ自粛を繰り返し、最終回の一回だけが、延々と開催されなかったからだ。
 雨模様の肌寒い午後、我がスタジオのおんボロドアが突然ギシッと開き、最初に現れたのは、はるばる水戸からみえたM氏だった。ほどなく参加者計6名のうち4名が次々に登場し(一名欠席一名遅刻)、超ひさしぶりにこのグループの最後の講座が開かれた。
 内容としては地面に電柱をつっ立ててそこから電線を引っ張るだけのものだったが、なにはともあれやっと最終回を終えることができて、いまは非常にほっとしている。肩の荷が降りた気分だ。参加者のみなさん、ご清聴をありがとう!!
 かくして孤独の世界は終わった。
 するとこのグループの次なるターゲット(課題作)は「火の見やぐらの情景」である。きのうみんなから「次も参加したい!」という嬉しい声をいただいたが、すこし待ってほしい。この場は一旦立ち止まり、いましばらくはこのコロナ禍の様子を見守り、社会がおおかたの平穏を取り戻したと判断したとき、改めて当欄や、SNSなどで次なる講座(火の見やぐら)への参加者を募集するつもりです。直接ご連絡もいたしますので、続きにつきましては、そのときまで、いましばらくお待ちください。

当日の机。教室開催中の写真を撮るのを忘れてしまいました。放課後に「船ちゃん」へ呑みに出かけて、帰ってから撮った写真です。