クランクアップパーティー

 月曜〜金曜まで、毎日放送されているテレビ朝日の昼ドラマ「やすらぎの刻、道」(作:倉本聰)に、うちのクラブ(渋谷クラフト倶楽部)とぼくが、計10点の作品を貸し出しているというはなしは、当欄で何回もお伝えした。それらの作品は、ドラマの室内装飾品として使われ、番組のクレジットタイトルにわたしの名前もでている。
 去年の4月にスタートしたこの番組はいまもつづいているが、残念なことに来月末をもって終了だそうだ。すでに撮影はすべて終わり、その「打ち上げパーティー」(クランクアップ・パーティー)が、日比谷の帝国ホテルで派手やかに開催された。どういうわけか小生にもお誘いがあったので、おとといの晩、図々しくも行ってきた。
 いやあスサマジイものだった。
 石坂浩二に浅丘ルリ子、いしだあゆみに風吹ジュン、草刈民生にミッキー・カーチス、名高達男に清野菜名、等々、等々、そこいらじゅう俳優だらけ。
 出かける前はかなり憂鬱だったが、行ったらけっこうたのしめた。
 さすが帝国ホテル、酒もメシもうまかった。

浅丘ルリ子さんと。
ルリ子さんの後ろは倉本聰(後ろ向き)、その右は平泉成。

トキワ荘の時代

   おととい筑摩書房から本が届いた。
   わたしの作品(1/15トキワ荘)が表紙になっている梶井純著「トキワ荘の時代」(ちくま文庫)。1993年に一度別の表紙で出版され、このたび表紙を変えて再出版されることになった本である。
 内容は、トキワ荘に暮らした若いマンガ家たちのリーダー的存在だった寺田ヒロオを中心に、トキワ荘での暮らしぶりを詳細に綴ったノンフィクション。
 昨夜半分ぐらい読んでみたが、彼らが残した文章や、日記や、インタビューのときに語った言葉などから浮かび上がってくる天才マンガ家たちひとりひとりの心のヒダを詳細に分析し、それぞれの人物像に迫っている。なかなかの名著と見た。まだぜんぶ読んじゃいないが、拙作が表紙となれば最後まで読まないわけにはいかない。
 来月にはトキワ荘が復元されるというこの時期に、タイミングよく出版されるトキワ荘本の表紙をかざることができて非常に喜んでいる。
 2月10日より筑摩書房(ちくま文庫)より発売予定。
 アマゾンで買えます。


表紙は石巻市の「石ノ森萬画館」に展示中の拙作トキワ荘より、石ノ森章太郎の部屋。(撮影:サト・ノリユキ)。奥の襖絵は水野英子女史(トキワ荘に暮らした唯一の女性マンガ家)によって描かれ、書籍の類は元生徒田山まゆみさん、電気スタンドは我がクラブ(渋谷クラフト倶楽部)の佐野匡四郎氏によって制作されるなど、多くの方々の協力によってつくられた(1/15)。

TSMCの新年会

「東京ソリッドモデルクラブ」(TSMC)というオールハンドメイドで飛行機模型をつくっている方々のクラブがある。
 http://www.ne.jp/asahi/tsmc/net/
 木を削って整形した胴体に薄いアルミ板を貼り付けて機体をつくる。車輪も木を切り出してつくり、その上から黒い液状のゴムスプレーを吹くと、まるでゴムのような質感が得られる。あとはナイフで溝を掘ってタイヤに仕上げる。コックピットや風防(キャノピー)もオール手造りなので、一機つくるのに3〜4年はかかるそうだ。
 このグループの重鎮である手芝さんは以前うちのクラブ(渋谷クラフトクラブ)の勉強会において、それら飛行機模型の制作技法を披露してくれたことがあるので、ご存知の方も多いだろう。
 その手芝氏からTSMCの新年会に誘われ、クラブ員数名と出かけた。
 まずは「例会」(下の写真)に顔を出し、彼らが現在制作中の飛行機をいろいろと見せていただき、そのあとは新橋のガード下にあるシブ〜い居酒屋でしばし懇談した。

TSMCの新年会/2020/1/26日。うちのクラブからは佐野、飯利、鈴木、ウエノの各氏とHagaの5名が参加した。(あとから来たウエノ氏は写真に写っていない)。TSMCの手芝さんと北原さんは、むかしからよくうちの忘年会に顔を出してくれます。

CHOKI Gallery

  むかしから刃もの街として有名な大阪の堺市に「アルスコーポレーション」という会社(以下アルス)がある。この会社がつくっているハサミを宣伝するための「CHOKI Gallery」(ハサミでチョキチョキの「CHOKI」)というウェブページがあって、そのページの中で、ハサミを使って活躍中の各界の方々を紹介し、あわせてアルス製ハサミをアピールしている。たいしてハサミを使っていない小生が、なぜかハサミで活躍中のひとりに選ばれ、このたびウェブページからの取材を受けた。
 そうして出来上がったのが下のページ。
 https://www.chokigallery.com/
 毎度おなじみのバケツ制作動画やその他もろもろのコンテンツが実にスタイリッシュに編集されていて気持ちが良い。そんな拙作紹介の記事が、2月中旬まで、アルスのウェブページの最上段に掲載されています。

取材班が撮ってくれた写真

模型の家の殺人

 むかしお世話になった模型雑誌の元編集長が最近執筆したミステリー小説「模型の家の殺人」がやっと手元に届いた。なにやら葉田一洋(はだいちよう)なるミニチュア作家が作中重要なキーパーソンを演じていると聞き、かねてより読みたいと願っていた一冊だ。
 しかし届いたその日には読む気がなく、焼酎片手に表紙を眺め、一体どこに自分がでてくるのかとパラパラっとページをめくってみた。すると前半127ページに、なんと模型教室の講師として登場する。
「頭に赤いバンダナを巻き黒いエプロンをした背の高い老人が教室の前方に立ち、皆に声をかけている。多分彼が講師の葉田だろう—–」
 な〜んて、かっこいいフレーズとともに現れたものだからつい気分を良くして、そのまま2〜3ページ、ふらふらっと先を読んでしまったのがいけなかった。その日は結局予定を変更し、朝までかかってぜんぶ読み通すハメに陥った。ややこじつけ的な箇所も多く、また随分と荒唐無稽なストーリーではあるが、それでもグイグイ引っ張られた。そして葉田一洋の態度や、しゃべり方などは、まるで自分を見ているようで気持ち悪くなった。
 ぜひお読みください。
 アマゾンで買えます。
 (2019/10/6日と12/15日付け当欄にも本件に関する記事があります)

「紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人」
(最初の題は「模型の家/紙の城」でしたが、このたび改題して出版されました)

ぜひ買ってください!

 下の写真、わかるかなあ。アマゾンでなにかを買うと、あなたへのオススメ商品とか言って、こっちの購入傾向から割り出した書籍などをいくつか並べてくる、みなさんよくご存知のアレです。
 おとそ気分で何気なくそれを見ていて「おお!」っと声をあげた。写真左上に掲載されている拙著「錠前屋のルネはレジスタンスの仲間」に星五つの満点評価がついていたからだ。右下の養老孟司本や、左下の大沢在昌本などが星四つなのに、である。
 思わずタブレットを女房のところへ持っていき
 「オイちょっとコレを見ろよ、オレの本が星五つだぞ」
 なんてバカな説明してしまった。
 でもあとでよく考えたら、拙著を購入した非常に少数の方々がつけてくれた満点評価(たった2人か?)がそのまま反映されただけのこと。対して養老本や大沢本や反日本となると購入者数が非常に多いので、さまざまな評価にも晒され、簡単に満点は取れない。満点は「あんまり売れてない」ってことの証なのだ。
 なのでみなさんぜひ買ってください。
 拙作写真集「錠前屋のルネはレジスタンスの仲間」を。
 アマゾンで買えます。
 (本書に関しては当ホームページ「Books」のセクションにも情報があります)。

あけましておめでとうございます

 毎年年末になると京都に住む長男夫婦が二人の孫を連れて帰省するので、しばらくは賑やかだった。しかし3日に彼らが帰り、突然静かになった。
 さて、今年はなんと言ってもオリンピックが話題だが、自分的には3月にオープンする「復元トキワ荘/マンガミュージアム」のほうがよほど気になる。わたしはこの件の基礎調査に協力しているし、復元推進のための模型(1/50)もつくっている。
 そこでだが、最近の新聞記事を見ると、復元されるトキワ荘の壁はベージュ色と書いてある。しかしこれは多分間違っている。
 20年前に最初のトキワ荘をつくったとき、壁をベージュ系に着色し、屋根を普通の日本瓦にしたところ、元住人の藤子不二雄A氏(安孫子素雄氏)から、壁はピンク、屋根は赤だったというご指摘をいただいた。その直後に藤子氏の事務所で、壁の色を示す当時のカラー写真を見せていただいたことがある。加えてトキワ荘の大家・天野喜秀氏から、「壁はピンクでした。屋根はセメント瓦の赤でした」と、直接伺ったことがあり、以後わたしは、壁はピンクだったと信じている。ところが大家氏はその後認知症となり、藤子氏は「トキワ荘のことはすでに言いつくしたので、今後はもう言及しない」と公言し、今回の復元事業にはかかわっていない。よって、たとえ間違いであったとしても、復元トキワ荘の壁はベージュ色になるようだ。
 ちなみにぼくの模型は一作目以降、壁の色はすべてピンクだ。しかし屋根は赤だったり、黒だったり、グレーだったり、そのときどきの気分で、いろいろである。
 本年もどうぞよろしく。

豊島区から届いた年賀状
3/22日オープンだそうだ。