2017年6月27日

「母カシクへの手紙」

 石森章太郎の父親が書いた、非常にレアな手紙が存在することを知ったのは、つい最近のことだった。知らせてくれたのはフェイスブックフレンドのK 氏。K 氏は郷土史研究サークル東北昭和史談会のメンバーである。
 手紙は、当時トキワ荘に入居中だった石森章太郎を世話するために上京していた章太郎の母(カシク)に宛てた、章太郎の父(康太郎)からのもの。(下の写真)。まだ公にされていない貴重な資料だそうだが、出どころや発見日時を明記しなければ当欄に掲載してもよいという許可が得られ、以下にその全文を掲載する。

母カシクへ宛てた父からの手紙

無事安着安心しております。三河島駅の事故を見て痛く心配して居りました。電報をかけて安否を尋ねようかとも思いました。途中連れがあって心強かったでしょう。
章太郎も名古屋方面に出かけたそうですが、無事な帰着を念じられます。弘幸も変わりなく通勤しているようで結構ですね。社の人達もいいひと達らしいので、楽しく働けることでしょう。下宿代が高いのと月給が安いので仲々下宿に入れないようですね。章太郎のところに置いて貰えればいいでしょうけれども不規則な生活になることが心配されます。それも当人の心持次第でしょうけれども。赤塚さんのお母さん達にご迷惑がかかりませんか? 弘幸も入社早々の飛び石連休で心身の疲れがいくらか休められたことでしょう。早く仕事に慣れて、いい所員になることが肝要だと思います。
昨日6 日、東京の懸田きくさんが久々に来られ、お土産を頂きました。その日の夕方東京に帰ると言って居りました。章太郎のところにも訪ねて行って見たいと住所を書いて行きましたから、そのうち尋ねて行くことでしょう。早くお嫁さんを貰った方がいいでしょう、と言って居りました。もし貴方が居るうちに行ったら、そしてその話が出た時は、宜しくと言っておいた方がいいと思います。仲々親切でいい人ですし、いいところとも交際して居ると思いますから、もし世話をして下さるようなことがあれば、いい人を世話してくれるのかも知れません。
日曜日の6 日は引地の人達とレッスンに行きました。帰りには登記所に寄って遊んで来たそうです。レッスン料、今は値上げになって1000 円だそうです。今月も出費が多いことでしょう。5 日は孫助さんの米寿のお祝い。9 日には茶畑に古法事があるそうです。それから境堀の藤村文幸さんが4 日の夜、脳内出血で急死しました。行年45 歳でした。お悔やみに行って来ました。
地震見舞を、北海道の務君、仙台の春日の父さん、千葉智得さん達から貰いました。
東京は水がすくなくて困りましたね。丁度暑くなって来る季節で心配されますね。
弘幸の宿のこと、章太郎とよく相談して都合のいいように決めてください。
それでは疲れないように働いて下さい。
章太郎、弘幸にもよろしく。
5 月7 日(推定1962 年)
小野寺カシク様
------康太郎

 読み始めたとたん、一瞬のうちに当時の情景が目に浮かび、胸が熱くなった。
 内容から言って母はこの手紙を章太郎には見せなかったと思うが、彼女は捨てずに故郷へ持ち帰り、死ぬまで大切に持っていた。
 --------発見されたのはつい最近のことだという。


石森章太郎の本名は小野寺章太郎である。
しかし父は小野寺ではなく石森と宛名書きしている。
反対していた漫画家としての息子さんを認めていることの証だろう
とK 氏は言う。


2017年6月27日






2017年6月20日

「ドールハウスショウ終了!」

 ご来場いただいたみなさんありがとう! ドールハウスショウは大盛況のうちに無事終了致しました。 (下の写真)
 今回、会場では多くの方々に「やすらぎの郷を見ています」と声を掛けられた。「はがさんの作品がテレビに映るたびに、これを作った人を知っている!と誰かに言いたくなるの…」とおっしゃる方までいて、その反響の大きさに驚いた。更には2 日目の午後には、やはり「やすらぎの郷」のタイトルバックに使われたコテージの模型を作った群馬のイケメン・倉林進さんまでもが現れ、場は完全にやすらぎモードへとヒートアップ。倉林さんはまるでアイドル的な人気を誇った。
 というわけで、ドールハウスショウは終わりましたが、テレビドラマ「やすらぎの郷」はまだまだ続ますので、ぜひご覧になってください。月.金・昼12:30.12:50 分・テレビ朝日系列で現在放映中です。
 (「はが いちよう&渋谷クラフト倶楽部」は、上記テレビドラマに作品を提供しています。詳しくは2016/9/24 付け当欄をご覧ください。)


第19 回東京ドールハウスショウ


2017年6月20日





2017年6月11日

「ドールハウスショウのこと」

 前回もお知らせいたしましたが、今月17日から、浅草でドールハウスのミニチュアショウが開催されます。

 タイトル:第19回「東京ドールハウス・ミニチュアショウ」
 開催日時:2017年6月17日(土)午後1時〜午後5時
 2017年6月18日(日)午前10時〜午後4時
 開催場所:東京都立産業貿易センター台東館・7階展示室
 住所:東京都台東区花川戸2-6-5
 入場料金:前売り1200円(2日間有効)/当日券1500円

 2014年までは毎年浜松町で開催されていたショウですが、事情でやむなく2015年から会場を浅草に移したところ、どういう訳か客が爆発的に増えてしまい、近年はものすごい熱気だ。以前は2日で1000人ほどだったという入場者数が、最近ではその3倍にも迫る勢いだという。そのため今回は会場を約100坪ほど拡張し、計約300坪のスペースで開催する予定だそうだ。ディーラー数約126。はが作品のテーブルナンバーは25と26です。
 -------是非ご来場ください。


無料招待券があります。
ご入用の方はお申し出ください。


2017年6月11日





2017年6月4日

「ひろみテイスト炸裂!」

 2016/12/6 日付け当欄で元生徒藤井ひろみさんの「倉庫カフェ」(1/80)という作品を紹介したことがあった。このときはまだ屋根が貼られていない状態での紹介だったが、その後とうとう作品が完成したそうだ。(下の写真)。ひろみテイストが炸裂したようなポエジーな仕上がりである。
 当人からは下のような一文が届いている。

≪〜jikuu〜 倉庫カフェ≫
人里離れたこの地に 忽然と現れるカフェ
先程まで人がいたかの様子なのに
残されているのはこの佇まい…
一体何があったのだろう、
そして人々はどこへ行ってしまったのだろう…
目を閉じて、
もう一度あの時へ…
2013 年後半に芳賀教室で教えていただいた『午後の鹿骨』、倉庫カフェとしてようやく完成しました。芳賀ワールドをひろみワールドにしてこれからもまだまだ作り続けていきたいです(╹◡╹)

 --------だそうです。
 ひろみさんありがとう!
 すごい作品です!!

※本作は、第19 回東京ドールハウス・ミニチュアショウの会場に展示されます/2017/6/17日午後1 時〜5 時/6/18 日午前10 時〜午後4 時/東京都立貿易センター台東館7 階/テーブル癲I-5b (miniature house hiromi)にて。


藤井ひろみ作「〜jikuu〜倉庫カフェ」(1/80)
(jikuu=時空)


2017年6月4日





2017年5月28日

「修理完了!」

 5/11 付け当欄でメチャクチャにぶっ壊れた状態の写真を掲載した「石ノ森章太郎の机」だったが、おかげさまで修理が完了した。(下の写真)。
 これをつくった当時私はけっこう売れっ子で、伊東屋、石の家、ニコレットの居酒屋と矢継ぎ早に大作をつくり終え、そのすぐあとにこの仕事が舞い込んだ。2008 年の6 月に突如制作を依頼され、納期が確か8 月の末だった。ところが私は同年8 月から開催予定の拙展「----Paris----芳賀一洋展」の準備に追われ、ほとんど身動きが取れなかった。それでもつくってほしいと言われ、仕方なく拙作中最多の豪華助っ人陣による外注作戦が繰り広げられた。
 すなわち椅子、机、Z ライトはよしだともひこ氏、仮面ライダーは矢沢俊吾氏、カーテンは佐野匡司郎氏、書籍は田山まゆみ氏、文房具は米山楊子さん、漫画原稿は坂井恵理さんという6 人のプロに、それぞれのパーツを手分けしてつくってもらい、最後にそれらをHagaがビルドアップするという方法で間に合わせた。
 なのでぼくは台座や壁などの基本部分以外はあんまりつくっていない。
 それなのに非常によい作品に仕上がったのは、上の6 人が素晴らしい仕事を残してくれたからである。それらがすべてぶち壊されてしまったのだから、最初は打ちのめされ、完全に直すのは無理だろうと考えた。しかし終わってみればなんじゃらほい。ほぼパーフェクトに修理が完了し、むしろ以前よりよくなった部分もあって、直した自分が驚いた。
 そうして生まれ変わった本作。さっそく7 月には萬画館での展示が予定されている。


1/12 石ノ森章太郎の机
(石ノ森萬画館所有)


2017年5月28日





2017年5月20日

「こんどは北区です」

 静岡ホビーショーは大盛況のうちに無事終了いたしました。
 当日会場周辺は常に激しい交通渋滞に見舞われ、途中でタクシーを降り、徒歩で会場入りしたお客さんも多かったと聞きます。現地タクシードライバー氏の大胆予測によりますと、初日の入場者数が7万、二日で計12万だそう。さもありなんという熱気でした。
 おかげさまで我々のテーブル「はがいちよう&渋谷クラフト倶楽部」も大盛況。多くのみなさんにご声援をいただきましたこと、こころより御礼を申し上げます

 さて静岡が終わり、こんどは北区です。
 5/28 日の日曜日、東京北区の北とぴあつつじホールにおいて「フランス祭り」が開催されます。そこに私のアートインボックス作品一点が展示されますので、ご近所の方、ぜひお出かけください。
 当日はパトリック・ヌジェさんによるシャンソンのコンサート(有料)や、バーバラ村田氏によるストリートパフォーマンスの披露(無料)、フランス映画の上映会(無料)、フランス雑貨の販売、等々、その他にもたのしい催しがいっぱいです。
www.mplant.com/france
http://www.mplant.com/france/others.html#haga


「at 静岡ホビーショー2017」
沢山の写真を撮るつもりで気張っていたところ、どういうわけかカメラの調子が悪く、
まともに撮れたのはこの一枚だけでした。


2017年5月20日





2017年5月7日

「静岡ホビーショー」

 5月13日と14日の両日、静岡でホビーショーが開催されます。「はがいちよう&渋谷クラフト倶楽部」はこのショーにおける名物催事、全国のモデラーズクラブ合同作品展に参加し、わたしの作品とクラブ員の作品をあわせて十数点展示いたします。ぜひお出かけください。わたしも会場入りする予定です。

 タイトル:第28 回モデラーズクラブ合同作品展
 会場:第56 回静岡ホビーショー会場(@ツインメッセ静岡)
 日程:2017 年5 月13 日(土)・14 日(日)
 時間:午前9 時〜午後5 時(17 日は午後4 時閉場)
 テーブル名:はがいちよう&渋谷クラフト倶楽部
 テーブル癲217
 入場:無料
 URL:http://www.hobby-shizuoka.com/


静岡ホビーショー


2017年5月7日





2017年5月1日

「こりゃたいへん!」

 「石ノ森章太郎の机」(1/12)という作品がある。2008 年に石巻の萬画館よりの依頼で制作し、同館で展示後、作品はずっと東京の石森プロが保管していた。しかし石森プロはその後数回引っ越しし、人員も入れ替わり、作品のことを知らない人間も増えた。そんな誰かが、知らずに手荒く扱ったんだろう、いつのまにか壊れてしまったらしい。
 ある日、萬画館の担当者がそれを知り、びっくりした。
 すぐに僕のところに電話があり
 「修理できますか?」
 と、尋ねられたが、電話では破損の程度がわからない。
 やがて担当者が作品の箱を抱えて僕のスタジオへやってきた。箱ははじめっからガラガラとなにやら不気味な音がしていて、悪い予感はあったが、まさかこんなにぶっ壊れているとは! アッと驚くタロゴロウ.♪♪♪である。
 Z ライトは断線し、ぐにゃっと曲がり、机の脚はもげている。
 この作品、7 月の中旬から漫画館で展示の予定があるらしく、6 月の下旬までには直してほしいと言う。
 うひゃ!こりゃたいへんだ〜!!


破損した石森章太郎の机


2017年5月1日





2017年4月27日

「シカゴのこと」

 4 月25 日(火)の夕刻、米シカゴのミニチュアショウ(Chicago International 2017)から戻ってまいりました。

  今回、会場全体が少し広くなり、2015 年には260 だったディーラー数が今年は280 に膨らんでいた。この数は過去展中最多だろう。元生徒のふるはしいさこさんと正影智子さんがディーラーとして出場していたが、正影グッズ(ミニチュアの犬と猫)は初日の夕方に完売してしまい、当人が大喜びしていた。
  客入りに関して言えば、大混雑するでもなく、かといって低調でもなく、ちょうど良い賑わいだった。残念ながらカタールの王子(アフマドアルタニ)は来場せず、お会いすることはできなかった。
  今回の目的のひとつ、以前制作した拙作(カール・フローセス・ストアー)との再会を果たし、作品のオーナーであるナンシー・フローセスさんと夕食を共にするという約束を、市内の高級レストランにおいて果たすことができた。
  はじめてダウンタウンへと足を運び、シカゴ美術館「The Art Institute Chicago」を訪れ、以前から「見ろ!見ろ!」と言われつづけてきた、壁に埋め込まれたミニチュア作品の数々を目にすることができた。
  映画「アンタッチャブル」で銃撃戦の舞台となった「シカゴ・ユニオン駅」とその大階段をこの目で見ることができ、かねてよりの念願が叶った。

 等々、等々、3 泊5 日のシカゴ旅だったが、連日さわやかな晴天に恵まれ、大して腰も痛くならず、無事に成田に帰ってまいりました。
 やっぱり日本食は旨いなあ〜と実感しているところです。


ナンシー・フローセスさんと


2017年4月27日





2017年4月16日

「シカゴへ出かけます」

 2月に当欄で同行者を募った米シカゴでのミニチュアショウ「Chicago International 2017」が、いよいよ今月の21日から始まります。(21日〜23日まで)。今回わたしはこのショウにビジターとして出かけることになりました。
 同行者は
 *元生徒アンドウ ヤスヨさん
 *現生徒ヤマダ ユミコさん
 *バンビーニのハスザワ チセさん
 *ミシールのワタナベ トモコさん
 上の4名ですが、このほかに元生徒フルハシ イサコさん、元生徒マサカゲ トモコさんがそれぞれディーラーとして会場入りする予定です。以上の方々は全員女性ですので、仲間外れにならないか、いじめられないかなど、少し心配しているところです。
 4/21日成田発、4/25日帰国予定です。
 そういう訳ですので、その間「はがいちようギャラリー」はいったんお休みとさせていただきます。
 どうぞよろしく。


Chicago International


2017年4月16日





2017年4月9日

「ひさしぶりの「WC物語り」」

 むかし非常にぼろいトイレの作品をつくった。
評判がよかったので、そのあと教室の課題作として同じものをもう一個つくり、それらに「WC物語り」というタイトルをつけてイエサブの棚に並べた。
 するとスグに売れしまい、慌てて追加で3個つくったが、それもやがて売れてしまった。
 2003年か4年ごろの話だ。
 その後しばらくのあいだ、「アレ、またつくりませんか…」的なメールが、ときどき届いていたが、それも途切れて10年数年-------。トイレ作品のことはすっかり忘れていた今年の2月、大阪から来たというファンの方がどうしてもぼくのギャラリーを見たいとおっしゃるので、閉館中ではあったが特別にお見せし、あとで食事に出かけた。ぼくにとっては初対面の方だったが、彼はむかしからぼくのことをよく知っていると言った。
 カンパーイのあと
 「これ自分がつくりました!」
 と、いきなり彼はカバンの中から作品の写真を取り出し
 「東京に来るたびにラジオ会館へ寄り、いつもイエサブの棚ではがさんの『WC物語り』を眺め、真似してつくったトイレの作品です」と説明してくれた。スケールこそ違うが確かにそっくりな、とてもよくできたWCだった。ぼくに見せるためにわざわざ大阪から写真を持ってきたのだという。
 --------いい、はなしだなぁ〜。
 というわけで、このとき急にむかしの作品を思い出し、ひさしぶりにぼくもつくりたくなって、彼が帰ったあと、13年ぶりに3個の「WC物語り」をつくった。
 それらは既にイエサブの棚に並べてあります。
 是非ごらんになって下さい。
 (イエサブの棚とは、秋葉原ラジオ会館6階「イエローサブマリン秋葉原本店★ミント」の店内に設置されたショーケース「はがいちようのミニチュアコレクション」のことです)


「WC物語り」(1/80)


2017年4月9日





2017年4月2日

「春の部オープン!」

 しばらく閉めていた「はがいちようギャラリー」ですが、だいぶんいい陽気になってまいりましたので、4月4日より、春の部として再びオープンいたします。辺鄙な立地ではありますが、よかったらお出かけください。

≪はがいちよう作品展開催中≫
 会場:はがいちようギャラリー(東京都北区中里3-23-22)
 日程:2017年4月4日からしばらくのあいだ。
 時間:午前10時〜午後6時
 入場料:大人100円(子供10円)

 まったくの私設ギャラリーですので、私が留守のときにはお見せすることが出来ません。従いまして、ご来場いただく場合は、あらかじめメール(ichiyoh@jcom.zaq.ne.jp)か、電話(080-5497-3497)でのご予約をお願いいたします。
 どうぞよろしく。


Gallery ICHIYOH


2017年4月2日





2017年3月26日

「東京新聞の記事」

 3/22日付け東京新聞朝刊に拙作「トキワ荘」(1/50)の写真を発見!
 見つけたとたん一瞬ドッキリし、ついでに記事も読んでみた。

「トキワ荘 リアルに復元」

 故手塚治虫さんら昭和を代表する漫画家が青年時代に暮らしたアパート「トキワ荘」の復元に向け、東京都豊島区は整備基本計画の素案をまとめた。跡地に近い公園に外観がそっくりの建物を設け、手塚さんらが過ごした四畳半の居室やトイレなども、当時の様子を忠実に再現する。
 トキワ荘は木造2階建てアパートで、1950年代から60年代にかけて手塚さんや故赤塚不二夫さんらが入居。老朽化のために82年に取り壊され、跡地に出版社が立っているが、今も周辺を訪れるファンが絶えない。素案によると、仮称は「マンガの聖地としまミュージアム」。「トキワ荘で生まれたマンガ・アニメ文化の未来への継承」をテーマに、跡地から西約300メートルの区立南長崎花咲公園に2階建て施設を建設。玄関や階段、廊下、居室のほか、共同の炊事場などもリアルに再現する。一部の居室には、来館者が机の前に座って、漫画家気分になって記念撮影できるコーナーも検討する。一階にはトキワ荘や区ゆかりの漫画、アニメを年間2〜3回入れ替えて紹介する企画展示室、店舗や休憩スペースを設ける…等々、以下略。

 文中「トイレも忠実に再現」とあるが、本当だろうか。そうならば往年の汲み取り式便所をそのままの姿で忠実に再現し、来場者に実際に使っていただくことである。トキワ荘にウォッシュレットじゃ興ざめだ。ぜひ昭和の香りただよう「臭い便所」の設置を望みたい。


2017/3/22
東京新聞朝刊より


2017年3月26日





2017年3月19日

「スタジオ見学会」

 撮影中のテレビドラマ「やすらぎの郷」に、うちのクラブ(渋谷クラフト倶楽部)とわたしが、ドラマに登場するいくつかの作品を貸し出しているというはなしを、昨年9月24日付けの小欄に書いたことがある。撮影はその後もえんえんと続いていて、クランクアップは今年の6月だそうだ。従って作品はまだ戻ってきていない。
 ならば、ということで撮影の様子を見学したい旨を申し出たところ快諾を得、わたしとクラブ員16名が3月18日の午後3時、世田谷区砧にある「東京メディアシティ」の第一スタジオを訪れた。
 その日は葬式のシーンを撮影中だったため、あいにくわれわれの作品が登場することはなかった。しかし代わりに多くの参列者たちでステージがにぎわい、私が確認しただけでも浅丘ルリ子、石坂浩二、常盤貴子、ミッキーカーチス、五月みどり、加賀まりこ、草刈民代、八千草薫らの有名人を目の前で見ることができた。残念ながらスタジオの内部は撮影禁止だったので、それら俳優さんたちの姿を撮ることはできなかったが、一同大満足のいっときを過ごした。
 ちなみにドラマの脚本は倉本聰。シニア世代に向けた全く新しい番組だそうだ。オンエアーは2017年4月3日から。毎週月曜〜金曜日の昼12時30分〜12時50分。テレビ朝日系列です。


渋谷クラフト倶楽部のメンバー
第一スタジオの前で


2017年3月19日





2017年3月14日

「楊(ヤン)さんがやってきた」

 台湾のヤンさんから最初のメールがあったのは去年の春だった。
 台北の自宅から飛行機に乗って東京まで習いに来たいという。
 年に1〜2度そういったメールが舞い込むが、たいがい「遠すぎる」と答えれば、もうそれ以上なにも言ってこない。だが彼女はそれでもメールを寄越しつづけ、そしてとうとう先週、本当に飛行機に乗ってやってきた。一週間ほど続けて習いたいと言われたが、さすがにそれは勘弁してもらい、二日間だけお相手することにした。とりあえずは「小屋」をつくってもらったが、二日で出来るものといったら小屋ぐらいだ。
 それまでに受け取ったメールがぜんぶ英語だったので、意思疎通は英語で行けると考えていたところ、それがぜんぜんダメで、どうしたらよいかわからなくなった。もちろん小生中国語はてんで理解できない。しょーがないから半分はジェスチャーで済ませ、あとの半分は漢字での筆談となった。そのせいか、結局小屋は最後までは仕上がらず、未完部分は次回への持ち越しとなってしまった。
 次は5月に来るという。
 お客さんが来るということは嬉しいことである。しかし外国から、わざわざ習いに来られるってのは結構プレッシャーだ。


台湾の楊(ヤン)さん


2017年3月14日





2017年3月6日

「12年ぶりの伊東屋」

 銀座伊東屋で展示中だった拙作伊東屋の、内部の電球一個が玉切れを起こしたため、先日取り替えに行ってきた。
 伊東屋作品には計5個の豆電球が使われているが、365日展示し、常に電気をつけっぱなしにしているわけだから、そりゃたまには玉切れも起きる。制作した当時はLEDがまだ一般的ではなかったので、すべて普通のニクロム線の電球を使っている。それらを全部LEDに取り替えたいとは思うが、それには伊東屋さんの同意が要る。
 電球の交換が終わったあと
 「わたしもいつパタッといくかわかりませんので…」
 と、前置きしてから、早期のLED化を提案し、この日の作業を終了した。
 ちなみにカバーを外して作品本体に触れたのは、このときが12年ぶりだった。
 どこかが欠けていたり、汚れていたり、壊れていたりしたら、ついでにリペアーするつもりで一通りの道具を持参し、ジロジロ全体をくまなく凝視したが、まったくどこも壊れていなかった。分厚いガラスのカバーに守られていたからだろう。劣化0パーセントの状態で保存されていたことに感動するとともに、自分がつくったものの中ではこれがベストだろうと思った。制作当時わたしは55歳。元気いっぱい。やる気まんまんだったのでこんなものが出来上がったのだろう。今じゃとてもつくれないと思う。
 みなさんもぜひ見に行ってください!
 作品は銀座伊東屋本店の本館11階に常設展示中です。



2017年3月6日





2017年2月26日

「同行者募集中!」

 少し先の話ですが4月21日から23日まで、米シカゴでミニチュアのショウが開催されます。過去に何回かわたしもディーラーとして出場したことのあるショウですが、今年は行かないつもりでいたところ、米国のナンシー・フローセスさんから、どうしても来てほしいと言われ、つい最近、行くことに決めました。
 ナンシーさんは、以前わたしが制作した作品、「馬具店/カール・フローセス・ストアー」のオーナーの方ですが、彼女はその作品を4月のシカゴショウの会場に陳列するつもりだそうでして、その晴れ姿を制作者である私に、どうしても見届けてほしいらしいのです。
 まあそんな訳で、買い物がてら、2年ぶりに出かけることにしました。
 数あるミニチュアショウの中でもシカゴのショウは世界最大といわれ、うちのクラブからは古橋いさこさん、正影智子さん(元生徒)らが、ディーラーとして出場が予定されているのですが、今回わたしはディーラーではありません。
ですからシカゴには3泊もすれば十分と考えています。
 ホテル代が3泊で4万、飛行機代が往復で12万、プラス食費がかかりますが、どなたか同行を希望される方はいらっしゃいませんでしょうか?
 ミニチュア好きには絶対のお薦めイベントです。

 4月21日(金):成田発
 4月21日(金):シカゴ着→ホテルにチェックイン→ショウ見物
 4月22日(土):ショー見物→シカゴ泊
 4月23日(日):ショー見物→シカゴ泊
 4月24日(月): ホテルをチェックアウト→シカゴ空港発
 4月25日(火):成田着

 同行希望者は直接HAGAまで連絡をください。
 質問があれば遠慮なくどうぞ。


右がナンシーさんです
@シカゴ


2017年2月26日





2017年2月19日

「放送ライブラリーのこと」

 1/29日付け当欄で、フジテレビの球体展望室で開催中の「北の国から展」についてお知らせしました。同展には拙作「石の家」(1/15)が展示され、3月5日まで開催されるという内容でしたが、一部に誤りがありました。確かに「北の国から展」は3月5日までやっていますが、拙作の展示は2月19日までです。
 お間違いのないようにしてください。
 そのあと「石の家」は横浜の「放送ライブラリー」で開催される企画展会場に移され、そちらにディスプレーされますので、よかったらお出かけください。
 詳細は以下です。

 展名:フジテレビセットデザインのヒミツ展〜伝説のドラマから人気バラエティまで
 会場:「放送ライブラリー」9階展示ホール
 http://www.bpcj.or.jp/
 会期:2月24日〜4月9日(毎週月曜休館・月曜が祝日の場合は火曜日休館)


石の家@球体展望室


2017年2月19日





2017年2月12日

久しぶりの九州

 熊本のやぶうちさんから依頼されて制作中だったアートインボックス作品(白い石炭商人)がやっと完成し、先日熊本までお届けにあがった。(本件に関しては2016/2/7、9/17、12/25にも記事があります)。
 現地熊本まで、一体どうやってブツを運ぶのか?
 車やら飛行機やら運送便やら、あらゆる手段を検討した結果、結局新幹線で運んだ。
 とは言うものの、作品収納用木箱の高さは1メートル、重さ25キロ、表面がバサバサの荒木でできている。一応JRの手荷物規定の範囲内に収まってはいるが、そんな武骨な代物を、今どきだれも電車では運ばない。ホームの人々の視線を一身に受けながら、どっこいしょッとのぞみのデッキに積み込んだ。
 やれやれ、である。
 あとはいたって順調に推移し、めでたく納品を終え、一年ぶりにやぶうちさんご夫妻と再会し、はらはらと小雪舞い散る秘境の温泉宿で一緒に食事をするなど、久しぶりの九州を満喫した。
 作品をとても気に入って下さり、お世話になり、その上すっかりご馳走になってしまったやぶうちさんご夫妻に、心より感謝を申し上げます。


やぶうちさんご夫妻と


2017年2月12日





2017年2月5日

「白石さんのこと」

 自由が丘教室の白石和良さんが、暮れの29日、午後6時ごろ、私のスタジオで突然倒れました。あとでわかったことですが脳内出血でした。ただちに救急車で東十条の病院へ担ぎ込まれ、白石さんは今もこの病院に入院しています。幸い出血はすでに止まり、生命の危機は去り、しゃべることも考えることもできますが、残念ながら彼の体の左半分がほとんど動きません。
 当初はまことに痛々しい状態で、面会は歓迎していない様子でした。ひとには知らせてほしくないとつぶやいていました。
 それから約一か月がたち、体のほうは相変わらずですが、表情はぐっと明るくなりました。ときどき笑顔も見られるようになりました。直近に見舞った折には「みんなの顔を見ると嬉しい。元気が出る。」という言葉を聞くことが出来ましたので、このタイミングで、彼の状況を、みなさんにお知らせした次第です。
 その日もそうであったように、彼はしょっちゅう私のスタジオにいましたし、私のエキシビションの折にはよく手伝ってくれましたので、彼のことを知っている読者は多いと思います。一度見舞いたいという方がいらっしゃれば連絡をください。今は東十条の「明理会中央病院」に居ますが、近々病院を移ると聞いていますので。


白石さん(左)と


2017年2月5日





2017年1月29日

「石の家 展示のこと」

 フジテレビから以下のメールがありました。

 はが様
 お世話になっております。
 北の国からを担当しております、腰蔵と申します。
 1月28日から3月5日まで、球体展望室にて北の国から35周年を記念し「北の国から・・・伝えたいこと」というイベントを実施致します。
 北の国から資料館にあった、写真、小道具、倉本聰氏の書を始めとした展示、および石の家のセットを再現したフォトスポットも展示しており、以前はが様にご制作いただいた石の家も一緒に展示させていただきます。

 ------とのことです。
 球体展望室とは、お台場にあるフジテレビ本社の25階、展望室「はちたま」のこと。
 そこで久しぶりに拙作「石の家」が見られるそうです。
 よかったらお出かけください。


石の家(1/12)


2017年1月29日





2017年1月21日

「魅惑のドールハウス展」

 日本ドールハウス協会会長の相澤和子さんからピンク色のチラシがドサッと届いた。(下の写真)。

 タイトル:魅惑のドールハウス展
 会場:そごう美術館(そごう横浜店6F)
 日程:2017年1月20日〜31日
 時間:午前10時〜午後8時
 主催:そごう美術館 協力:日本ドールハウス協会
 入館料:大人1,000円

 箱根ドールハウス美術館の所蔵品である英国のドールハウスや、関連のミニチュアグッズなど、計約50点を展示し、その魅力を余すところなく伝える催しで、うちのクラブ(渋谷クラフト倶楽部)の遠藤大樹くんの新作も見られるそうです。
 ドールハウス好きのみなさん、是非お出かけください。
 無料招待券があります。希望者はお申し出を。



2017年1月21日





2017年1月15日

「キットさんありがとう!」

 暑い夏の日に、近所の知り合いに連れられて、彼女はふらりとぼくの作業場へ入ってきた。そしてアメリカ人独特のおもしろい日本語をあやつり、日本に住んで25年になること、名前はキット。ジャパンタイムスの記者をしていることなどを説明してくれた。ただちにギャラリーへ案内すると、スゴイ!スゴイ!を連発し、パシャパシャ写真を撮り始めた。キットは新聞記者であると同時にプロのカメラマンだそうだ。どうりでカメラがやたらとでかかった。
 てっきり取材だと思い、待ち構えていると
 「わたし、あした急にフロリダにかえることになりました。秋になったらまたきますので、よろしくおねがいします」
 と、突然告げ、変わった形の名刺を一枚置いて、あっさり帰ってしまった。
 やがて秋になり、師走になり、彼女のことはすっかり忘れていた。
 そんな12月の中旬、「あなた、ワタシのこと、おぼえていますか?」というメールが舞い込み、師走の15日、キットが本当に、ふたたびやってきた。
 「きのうのよる、麻布十番で、おサケのみすぎたよ、あたまフラフラだよ」
 などと言いながら、ぼくのところでみっちり取材して帰り、そして後日、自分が書いたという新聞記事を送ってくれた。
 (下の写真)
 けっこう長い文章でぼくの仕事を紹介してくれ、ギャラリーのこともちゃんと宣伝してくれたおかげで、年末には「新聞を見た!」という来訪者がポロポロ訪れ、それは年明けまで続いた。
 --------キットさんありがとう!
 (下がその記事です)

Finding the workshop of 68-years-old Ichiyoh Haga is a bit tricky, but worth the hunt. Inside his studio, once a car garage, I find Haga and his apprentice, Mayumi Tayama, hard at work.
Mayumi is making teeny window frames no larger than her thumb, and Haga is fashioning a bucket smaller than a thimble. Cut from a large paper clamp, and painstakingly soldered and filed, the tiny bucket is destined to be a prop in one of the fantastical creations that Haga is famous for building.
"People call what I do 'miniatures,' " he says, "but there must be a better word for it. What I do is a form of art."
To prove it to me, Haga escorts me to the building next door, and unlocks his personal gallery (entry fee 100 yen for adults, 10 yen for children). Inside, displayed on easels, is a serious of romantic Parisian shop fronts, done in extraordinarily realistic detail, and all fashioned by hand at approximately 1/12 scale. Each of Haga's "Art in A box" series measures roughly 60-by-80 centimeters in size, but peering into each box's depths, artistically spot lit and rendered with breathtaking authenticity, is like seeing into a delicate past. Each work is empty of people, but bears the patina of aging and Haga's palpable empathy for the bits and pieces that make up our human lives. None of the works are based entirely on an actual shop or street, yet the viewer is imbued with a powerful sense of nostalgia for what never really existed. "The scenes are from my imagination," Haga says. "Sometimes at night, I cannot figure out what the next details will be… but then I dream them, and wake up to make them real."
Haga leaves to me examine the series on my own, and I'm mesmerized by the details: the perfect baguettes and the flickering light in an early morning boulangerie the mop propped in the corner of a cafe, the art gallery with real miniature paintings inside. Gradually, I get it. These aren't just models or miniatures, but 3-D evocations of an interior vision, as artistic as Giorgio De Chirico's or Maurice Utrillo’s paintings of street scenes.
With a background in the fashion business, Haga only started creating his works at age 48.
"The economic bubble burst and, as a diversion, I made a model of a small train station," he says.
People immediately noticed his talent, and before long, Haga had commissions from places such as Ito-ya, who had him recreate their 1930s stationery store from blurry photographs, and Nicorette, which had him make a miniature Japanese tavern for a TV commercial.
"When I did the Micorette job," Haga says, with a laugh, "I actually quit smoking."
I spend over an hour watching Haga finish the teeny bucket he was working on. Deftly wielding needle-nose pliers, soldering tips, torches, files and, finally, dunking the bucket in a "poisonlike" chemical bath for aging, Haga sets up the perfect tiny replica. It's Lilliputian perfection
The afternoon is turning a slightly blue shade outside, so I decide to call it a day. Thanking Haga-san, I bow farewell. His workshop, full of tools, neat wooden cabinets and industrial lighting fixtures overhead, would make an awesome artwork, I think.


ジャパンタイムス/2016,12,25日号


2017年1月15日





2017年1月8日

「トキワ荘の展示」

 このごろ豊島区によるトキワ荘関連のイベントが盛んだ。
 暮れには「トキワ荘お休み処開設3周年記念スタンプラリー」があったし、トキワ荘跡地近くには「ラーメンの小池さんパネル」が建てられた。パネルの除幕式に出席してほしいと区から連絡があったので、行ってみると、副区長をはじめとする地元の名士数十人が参列する中、近所の小学校の吹奏楽団による演奏つきの一大セレモニーだった。
 そして12月26日からは、三省堂書店池袋本店・書籍館4階のイベントスペースにおいて「マンガの聖地トキワ荘特別展示」というエキシビションが開催されている。
 今朝なにげなく新聞を開いたら、そのことが記事になっていて、写真の中央に拙作が写っているのにビックリした。10日までだが、ご興味のある方は是非!
 15坪ほどのスペースに、トキワ荘関連の書籍や映像が集められ、もちろん拙作トキワ荘(50分の1)も展示されています。


東京新聞(2017年1月7日)より


2017年1月8日





2017年1月3日

あけましておめでとうございます。

 去年の春、思い切って自宅の一階を作品の展示場(ギャラリー)に改装してしまいました。
 (下の写真)。
 立地が悪いにもかかわらず、ポツポツとお客様がお見えになり、新たな出会いがたくさんありました。ある来訪者が美術展の主催者だったことから上野での拙展開催が決まったり、またある来訪者が新聞記者だったことから、小生の仕事が新聞に紹介されるなど、うれしい出来事もいろいろとありました。
 しかし、なにしろ壊れやすい作品ゆえ、ディスプレーしたあとは、にわかに地震が心配になり、ほんの少しの揺れにもあたふたし、とても枕を高くしては眠れません。
 そんなことから、正月は14日までの営業とし、そこでいったんクローズすることにしました。どうかご来場は14日までにお願いいたします。(そのあとは桜の花の咲くころに「春の部」として再オープンする予定です。)

 ≪はがいちよう作品展開催中!≫
 会場:はがいちようギャラリー(東京都北区中里3-23-22)
 日程:2017年1月14日まで
 時間:午前10時〜午後6時
 入場料:大人100円(子供10円)
 ※あらかじめメール(ichiyoh@jcom.zaq.ne.jp)か、電話(080-5497-3497)でご予約の上、ご来場ください。

 ------本年もどうぞよろしく。


@Garelly ICHIYOH


2017年1月3日





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